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ひろとも 第3話

短編「ひろとも」です。猟奇な内容はほとんど含まないつもりです。

未成年および現実と妄想と区別がつかない方はこのコンテンツを読まないで下さい。
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ちょっとミナモに避けられている気がする。

たしかに教室ではあんまり会話も交わさないけれど、
私と視線が合った時に、後ろめたそうに視線を外されるのは悲しい。

ミナモにしてもらった事は・・・たしかにかなり痛みもあったんだけど、
それでも最後にすごい気持ち良かったのは間違いないわけで・・・
それに、あれは私から望んでの事だったし、それでミナモを責めるなんてとんでもない。
実を言えば、それからアレを思い出して・・・何度かしちゃってるし・・・



「私、マゾなのかなぁ・・・・」

小さな鏡に映った自分を見ながら一人つぶやく。
口に出した「マゾ」という単語に、自分自身ぞくりとする。
虐められながら、それを喜んで受け入れる姿・・・・
それはいつか見たあの映像を想起させ、自分が同調していく。

私もあんなふうに・・・・



いやいやいや、ともかく。

私はぺちぺちと頬を叩いて頭を振る。
今はそんな事考えてる時じゃない。
今日はミナモが自分を責めないように、
私はミナモと出会えて嬉しかったよ、と伝えれるように。
精一杯、ミナモに恩返ししたいと思っていた。


****


「カヤノちゃん、ごめんね」

うつむき加減、謝罪感満点で私の部屋に来たミナモに、
来てくれてありがとう、と言って
なるべく明るい顔で部屋に招き入れる。

ちょっと奮発した紅茶とお菓子。
今日はミナモの事を聞いたり、自分の音楽の事を話したり。
あんまりミナモに心配させないように、
いつもクラスで話してるようなペースで会話を続けた。

少しの笑顔で私の話を聞いてくれたミナモ、
あの夜の事、ミナモは悪くない、謝らなくていいんだよって伝えたけど、
やっぱりその表情はどこか硬くて・・・

気持ちが伝わらないのがすごく・・・もどかしい。



だから私はミナモをベッドの上に誘った。


****

「んっ・・・・ぁ・・・・・・・」

控えめな声がミナモの口から漏れ出る。
私が自分でするときよりもずっと丁寧に、
細いミナモの足をゆっくりと撫でる。

今日は私がミナモにお返しする番、
少しだけ強引に理屈をこねた私。

ミナモの事だから、私からヒドイ事されても受け入れよう、
って思ってるかもしれないけど、そんな事は絶対しない。

ゆっくりとミナモのパジャマを滑らせ、
その白いお腹に頬ずりする。


一度だけ、ミナモが体操の演技をする姿を見た。
それはとてもなめらかで綺麗で、
本人が言ってるより、私にはもっとずっとキラキラして見えた。
この細い手足でどうやってあんなに飛んだり回ったりできるのかと思う。


「ひゃぁ!」

おへその脇をぺろりと舐めると、ミナモが可愛い声を上げる。
ちろちろと舌を動かしながら、キャミソールを鼻先でずらし、
小ぶりな胸にたどり着く。

「やっ・・・・あんっ・・・・あっ・・・」

唇で乳房の周りををなぞり、
同時に太ももの付け根へと指先を這わせる。

はむっと小さな乳首に吸い付くと、
ミナモが再び可愛い声を出してくれる。
ショーツ越しに大事なところに触れた指先は、
そこがもう熱気を帯び始めている事を教えてくれる。

ミナモにキャミを脱いでもらうようにお願いしながら、
ショーツは私が足元へと滑らせていく。
まだ子供のようなミナモのシンプルな割れ目だけれど、
指先を少し沈めれば、ぬるりとした感触にたどり着く。

「んふっ・・・あっ・・・・んん・・・」

普段の姿から、皆は想像してないと思うれど、
ミナモって結構エッチな子だと思う。
今だって私の愛撫を嫌がってる素振りはないし、
それに反応がとっても敏感。

ミナモから溢れる液体を指先に絡め、
中指を中心に沈めると、可愛い声とともにミナモの腰が震える。

私の唇はミナモの上半身を滑り落ちて、
質素だけどいやらしい秘所にたどり着く。
恥丘のあたりに小さくキスで音を立ててから、
小ぶりな陰核の辺りを含めて舌で舐めあげる。

「んあっ!・・・・やっ・・・・そこ・・・きたない・・・よぉ・・・・」

染み出たミナモの蜜を味を確かめながら、
きたなくなんて無いよと返す。
それを証明するように2本の指で描き回しているミナモの中に、
さらに舌先を差し入れ、わざといやらしい音を立てる。

「っや、・・・・だめぇ・・・・・恥ずかしいよぅ・・・・」

弱い否定の言葉を並べながら悶えるミナモ。

ミナモの愛液は汚くなんかない。
それに私だったら、もっと別なものでも・・・

そう思いながら指と舌で感謝の気持ちを伝える。
ミナモが好きそうな、クリトリスの裏側を刺激しながら、
指の数を3本に増やすけど、ミナモが痛がる気配は無い。

「指・・・もっと増やしていい?」

「んんっ・・・・あっ・・・・だいじょうぶ・・・っんあ!」

私の刺激で喘ぎながらも同意してくれる。
ミナモから染み出る愛液に、
私の唾液も加えて、指先を十分に湿らせていく。

小指がミナモの中にすんなり納まり、
親指もそこへ添える。

ミナモが痛がったらすぐに止める気持ちで、
そろえた指先で愛撫を続け、
舌先はちろちろとミナモの肌で躍りながら、
再びミナモの小さな胸を目掛けて上っていく。

熱い吐息に苦痛が混じっていないことを探りながら、
指全部でミナモの入り口を撫で回す。

「んあっ・・・・あっ・・・・んんっ・・・・んっ・・・」

控えめなミナモの声が私の気持ちを昂ぶらせていく。
充血して尖った乳首を甘噛みしながら、
膣の入り口をやさしく刺激していると、
やがて私の手首がぬるりとミナモの中に入る。

「ああぁぁっ・・・・・・・んぁぁっ!・・・・」

年端のいかない女の子のようなミナモのそこ。
とてもシンプルな造詣の秘所に、私の手首が根元まで埋まる。
背徳感と侵略欲が私の心を焦がし、
何も触っていない自分の秘所が自然に熱くなっているのを感じる。

私の舌はミナモの細い首筋を這い上がり、
愛しさを伝えるためにミナモの小さな唇へと向かう。

けれども

「・・・ぃやっ・・・」

ミナモが顔をそらして拒む。
そうだよね・・・さすがにキスはダメだよね・・・・

私はミナモに無理強いせず、
つつましい耳たぶへとその目標を変えた。

「ひゃんっ!・・・・・・んっ・・・・・やっ・・・」

可愛いリスか何かのように、ミナモが声を上げ、
そこが弱いのだと私に教えてくれる。
ミナモの膣壁を手首全体でゆっくりと愛撫しながら、
耳を重点的に刺激していく。

「んやっ!・・・・あっ・・・あぁっ・・・・んんんん!」

可愛い声をあげながら上り詰めていくミナモを後ろから抱きしめ、
全身でミナモを気持ちよくしていく。
私の口はミナモの耳たぶを齧り、
左手はその小さな乳首を摘み、
私の右手全部は、ぬかるんだ粘膜を満遍なく擦りあげる。

「んんっ・・・・だめっ・・・・・あっ・・・ああっ・・・・んんっ!!!!」

ミナモの膣が右手をきつく締め付け、
細い身体がひくひくと硬直する。
声にならない叫びを上げて絶頂に達するミナモ。
恥ずかしさに上気した横顔がとてもとても可愛い。


ミナモのうなじや肩口を優しくついばみながら、
足を絡めるようにミナモを抱きしめる。
私はミナモにしてあげられた事を嬉しく思いながら、
ミナモが昂ぶりの余波で喘ぐのを幸せに眺めていた。



**


「ミナモ、ありがとね」

ベッドに並んで、天井を見つめながらそんな事を言う。

「私、この前ミナモに酷いことされたなんて思ってないよ。
 あれ?ちがうかな?・・・・酷いことされたのは事実なんだけど・・・
 それが嫌ってことじゃなくて・・・うーんと・・・?」

「カヤノちゃん?」

困惑した顔のミナモ。私もまだ考えがまとまってない。

ミナモは私に無茶な事をしたのを後悔して遠慮してる。

でもミナモが謝る必要なんてちっとも無くて。

だって私はそんな無理やり気味のがとても気持ちよかったわけで、


だから・・・



「私、苛めてもらうのが好きなんだと思う・・・」

しんとしたベッドの中、そうミナモにつぶやく。

「え!?」

そしてとにかく自分が感じた事を口に出した。
命令口調で言われて、なすがままに身体が動いちゃうこと。
何をされるかわからない自分にドキドキしちゃうこと。
痛くても、それを喜んでいる自分がいたこと。

「この前のあれね。あんなふうにされて、私すごく興奮してたんだ・・・
 恥ずかしかったし、途中で痛みを感じる事もあったけど、
 それもこれも含めて全部。全部気持ち良かったの・・・」

戸惑うミナモの小さな手を取って指を絡める。

「たぶんこんな気持ちになるのはミナモだけ・・
 ミナモにならもっと激しいこととか苦しい事をされても構わない、
 っていうか、これからもそうして欲しいの・・・」

「カヤノちゃん・・・・」

息を飲んで私の言葉を聴いていたミナモ。

「私のこと怖くない?」

「こわくないよ。ミナモすごく可愛いよ。」

ミナモが私を見る。
せつなそうな瞳。
きっと何かで悩んでる。

でもミナモには何でも話して欲しい。



「私は私の事が怖いの・・・
 自分でも抑えが効かなくなっちゃう気がして・・・・
 続けてたらいつかカヤノちゃんを壊しちゃうんじゃないかって・・・」

ミナモの告白。
だから怯えていたんだ。

でも私はほっとしていた。
私が嫌いになったわけじゃないから。
ミナモに壊されるのなんて、そんなの構わない。

「いいよ・・・ミナモの好きにしていいの。
 私がミナモの好きにされたいの。 
 ミナモのこと、だいすきだから。
 だからミナモ、私の事苛めて、壊して。」

いつの間にか二人とも半泣きで言葉を交わしていた。
それは歪な形で、認めれば普通には戻れないかもしれないから。
それでも、それでも・・・


ミナモは言葉を返さず、
かわりに目を閉じて、そっと顔が近づく。

「!」

二人の唇が触れ、ゆっくりと離れる。
答えはそれだけで十分だった。

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