2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

熾火:第一話

熾火:第一話です。

未成年および現実と妄想と区別がつかない方はこのコンテンツを読まないで下さい。
========================================================================


「夜帳(やや)のメンバーにもなっているミヨシさんのご息女なんだがね。
 どうも被虐とか自己の破壊願望みたいなものを持ってるようなんだ。」


「そうなんですか・・」


ティーカップを置きながら、伏し目がちに答える。
シズキさんの事について先生から聞いたものの、
私の心は再び関心というものを失いつつあった。

いろいろ聞いても、気持ちが上向きにならない。



サトコの替わりになる人なんて・・・




「まあ、そんな理由はさておき、だ。
 私は、彼女がキミ向きの素体になれると思っている。

 強制はされていないが、キミのシナリオを望む声も聞こえてくるし、
 どうだろう、彼女の事を見てくれないかな?」


要望。
これは日々を虚無と共に過ごしていた私への
先生なりの気配りなのだろう・・・



私は紅茶を口にする。

先生が言うのであれば・・・
もしかしたら抜け殻の私でも、何か出来ることはあるのかもしれない。



「・・・わかりました。それではシズキさんに会ってみようと思います。」




++++



「少し着痩せするタイプなのね」

下着姿になったシズキさんが私の前に立っている。
ここは生前の叔父様がプライベートに利用していた部屋で、
タイル張りの床や、いくつかの牽引用具など、ある程度の設備も揃っている。

シルエットとなったシズキさんは、割とスタイルのいい子だった。
あまり喋らず、眼鏡の奥から臆病そうな眼差しが見えるところが、
彼女を小さく見せているのかもしれない。

年は私より2つ下で、背の高さは同じか少し高いくらいだろうか。


「シズキさんは夜帳のメンバーみたいだけれど、
 素体として扱っていいのかしら?」


「・・・はい。


「素体の意味はわかっているわよね?」


「・・・はい。どのように扱ってもらっても構いません・・・」


自分自身を無条件に差し出すという意味の言葉。
でも、予想できた返答でもあった。


「どうして私にそんな事を頼むのかしら?」


「・・あの・・・
 ユカリ様とサトコ様の・・・・
 ・・・見て・・・・・私・・も・・・   」


眼鏡の奥の瞳が、私に怯えながら答える・・・
あの様に虐められ、壊されたいというの?

じくりと心が痛む。

あれはサトコが相手だったから・・・




サトコとの事が終わったのち、
私は夜帳とか処置といったものに対する興味が湧かなくなっていた。

それは私が子宮を失った所為かもしれないし、
サトコの心と一緒に私の心も燃え尽きてしまったからなのかもしれない。




今日の準備もシズキさんの為に考えたことではなく、
かなり前・・叔父様が存命のとき・・に、夜帳向けのシナリオとして
アイディアだけがあったものだった。



それでも、私自身の調子とシズキさんの覚悟を見るのには丁度いいのかもしれない。



私はシズキさんの背後に回って胸の下着を緩めた。



++++



いくつかの器具と簡素な寝具が置かれたそっけない部屋。
そこにシズキさんはショーツ1枚で立っている。

「お願い・・・します・・・」

彼女の胸の先端にピアッサーを当てて問いかけた。
両手は何の拘束もせず、体の後ろで腕を組むように言っただけ。

「んっ!」

つぷりと短い針がシズキさんの右の乳首を貫く。
うっすらと流れる血。
彼女は大きく息を吐きながらそれを見つめている。

そのままシンプルなリングピアスを飾りつけると、
天井に用意された巻上げ機の一つから
細いテグスを下ろし、先端のフックをピアスへと掛ける。


天井からシズキさんの乳首にかけて、白い線がゆるい弧を描く。
そしてテグスを巻き上げるように、リモコンを操作した。

徐々にテグスがピアスを引き上げ、
ピアスは右の胸を持ち上げていく。

それが、バストの形を美しく見せたところで一旦機械を止める。
これから起こることはこの子にも想像できるはず・・


「どうかしら?」

「い・・いたいです・・」

「・・・そうでしょうね」

あまりにも凡庸な答え。
その自由な両腕は後ろに組まれたままだ。

私は彼女の望みが理解できないでいた。
苦痛や破壊が望みなら、別な答えが返ってくるか、
熱く潤んだ目線が注がれるはず・・

でも私に見せるのは、期待ではなく不安と怯えの目。
この子は私に何を望んでいるというの?



私はリモコンを操作して、再びテグスを巻き上げさせる。

「んんっ・・・んっ・・んんっ」

シズキさんの形の良い胸が天井の側へと吊り上げられていく。
巻き上げの速度は先ほどの半分以下だけれども、
既に形を変え始めた彼女の乳房に余裕は少ない。

自然とウインチの真下に足が向かう。

「止めて欲しかったらいつでも言ってね」

そう言いながら、小刻みに巻き上げを止めてみるものの
僅かな悲鳴を上げつつも、彼女は首を振って痛みに耐える。

誰かに強要されているようでもなく、

誰かに見せたいようでもなく・・

それでもシズキさんは私のなすがままにされていた。



不思議に思った私は、ショーツの中に手を伸ばす。
んっ、と小さい声が聞こえたけれど、そこはあまり熱くなっていなかった。

「痛みで感じるタイプではないのね」

「そう・・ですか?」

右の乳房だけが重力に反して上向きに引き伸ばされている。
その痛みに耐えながら、必死にバランスを取ろうとしている彼女は
快感を求めているように見えない。


「こんなのが気持ちよくなるようになりたいの?」


「・・・・お任せ・・・しま・・・す・・・・・んくっ」


ゆっくりと巻き上げられていくテグス。
シズキさんを吊り上げるピアスの孔からは血が滴り、乳房は血の気を失っている。


背中が反り返り、白い肌に肋骨が浮かび上がる。
三つ編みにされた二本の尻尾が彼女の背中で揺れる。


それでも、

彼女がやめてと言わなければ、
私が操作を止めなければ、

巻上げ機は止まらない。


じりじりと巻き上げられていくテグスに、
引き絞られている胸の痛みを僅かでも小さくしようと、
つま先立ちとなった2本の足が、少し滑稽なバレエを披露する

どんなにつま先を伸ばしても飛べるはずもなく・・・


「んぎっ!

そしてついにピアスが乳首を引き裂いて宙を舞う。
右胸の先端から血が滴り、呻きと共によろめく。
よたよたと膝を着いて、がっくりと頭を垂れた。


「シズキさんのここ、千切れちゃったわね。
 後悔はしてない?」


「・・・・・・・・い・・え・・・
 ・・・・ありがとう・・・ござい・・ます・・」


「そう・・」



こうなってもシズキさんの両手が背中でしっかりと組まれているのを確認し、
私は心で小さな溜息をついた。
あまり乗り気ではないけれど、彼女が望むのならば仕方ないのだろう。


「んいっ!」


2つに裂けた乳首を摘むと、
先ほどとは違う方向からピアッサーを当てた。


「それじゃあもう一度するわね」



++++



あれから3度、ピアスが飾り付けられ、そしてそれは宙を舞った。
この子は痛みを口にしても、決して「やめて下さい」とは言わなかった。


そして私は彼女を簡素なベッドの上に導く。
最初から拘束などしていない両手はまだ背中に回されている・・


私はシズキさんの隣に座り、
幾度もピアスによって引き裂かれた乳首の残骸をピンセットでつまむ。


「んっ!   んんっ! 


ちょきんちょきんと、医療用のハサミで先端を切り揃える度に小さく声があがる。



右の乳房から乳首が完全に取り除かれる。
傷跡をガーゼで消毒し、その様をシズキさんは呆とした表情で眺めている。



-果たして私のしていることは彼女の望んでいることなんだろうか?

-果たして私はこの状況を楽しんでいるんだろうか?



どちらも答えは出ない。

だからといって、明確に止める理由もない。




私はサイドテーブルに用意してあった
精密ドライバーに似た器具を取り出す。
全長10cm程度のそれは、先端の数センチが螺旋状の刃となっていた。



シズキさんの肩口から言葉をかける

「ここを拡げる、というシナリオの構想があったの」

乳首を失っても形の良い胸の先端、
後ろから抱きかかえるようにして、左手で乳房を固定する。
右手は乳首のあった場所へと、その小ぶりだけど禍々しい刃物を垂直に当てる・・


これで思い直してくれれば・・・まだ間に合うのかもしれない・・・



でも


「・・・私・・・うれしい・・・です・・・」


メガネの奥で息を飲み、そんな音が私の耳に届いた。


私はその声に誘われる。


夢を見るように、尖ったドリルの先端を、つぷと乳腺へ突き立てる。


「んあっっっっ!


シズキの体が跳ねる。
ついに背中から離れた手が、私の腕を掴む。


刃先をゆっくりと回しながら、乳房の中へと捩じ込んでいく。
鮮血が白い丘を流れ落ちていく。


「いたっ・・ん・・・・ユ・・カリ・・・さまぁぁぁ・・・


やわらかな組織の中、
時折いくつかの繊維細胞が刃先に抵抗する。

そのたびに、彼女の体は強くしなり、
その端整な顔にも、なめらかで白い肌にも大粒の汗が噴き出していた。

彼女の悲鳴が部屋中に反響する。
シズキの掴んだ私の腕に力がこもる。



「痛いわ」



腕を掴まれただけの私が、無情にもその言葉を口にした。


「もっ・・・もうしわけっ・・・・んんっ!」


シズキがあわてて手の力を抜き、謝罪の言葉を口にするなか、
それに答えず、さらに指先で器具を回し挿れる。

そして乳房を真っ直ぐに進んだ器具の刃先が見えなくなり、
予定の深さまで貫いたことを確認する。

そのまま乳腺の孔を拡げるように、くるりくるりと動かす。


「んひっ! あぃぃぃ・・・んぐっ・・・・・」


苦痛のあえぎ声、苦悶の表情。
大粒の涙が頬を伝って流れ落ちる。
懸命に痛みに耐えて、私のなすがままにされている・・



悲鳴が鼓膜を震わせる。

わななく身体が、記憶を震わせる。

流れる涙と血が、私の心をノックする。




この感覚は



そう私は・・・・・・・でも・・・




私はそこで止まってしまった。
何かが足りなかったのか、それとも思い出すことを拒んだのか・・・



私はそっけなく体を離し、シズキの胸から器具を抜いた。



じくじくと赤い液体の滲み出すそこを消毒し、
用意してあったヘアピンほどのバイブレータを挿入する。
無造作に、医療用のテープでそれを留める。


「ユカ・・リ・・さま・・・?」

放心していたシズキがそれでも私の変化に気付いて問いかける。



「今日はここまでにしましょう。」


「あの・・・何かお気に召さないことでも・・・・?」


「いえ、あなたの所為では無いわ。」


私のことを呆然と見つめるシズキにそんな返事をする。
私自身、どうして途中で止めたのか、
その理由がわからなかった。



「でもせっかくだから、先生に頼んでシズキもサトコと同じようにしてあげる。
少なくとも興味は湧いたんだもの、そのぐらいはお礼しないと。」




私は自分の中の違和感を確かめるために、
もう少し彼女に関わってみることにした。

コメントの投稿

非公開コメント

管理人あてのメール

このサイトに関する要望や文書の校正などこっそり管理人に送りたい場合はコチラへ

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

logicseeker

Author:logicseeker
百合で鬼畜(性器拡張とか破壊)な小説を書いていいます。

リンクフリーですが連絡をいただけると助かります。

最新記事
掲示板
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる