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短編:「契約」

短編「契約」です。

未成年および現実と妄想と区別がつかない方はこのコンテンツを読まないで下さい。
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「おつはこうのもとめににおうじ、こうのせいき、かっこちぶさ、ちつ、しきゅう、および
 そのしゅうへんそしき、とじかっこ、をていきょうする」

いくつものビデオカメラが私を撮影している。
天井から吊り下げられたモニターに、
丁寧にルビの振られた文章が並び、
それを私は読み上げている。

****

父さんの会社を助けてくれる企業が現れたという新聞の小さな記事を読み、
私は机の引き出しの奥に一通の手紙だけを残して家を出た。

契約は10日ぐらい前だったろうか、
約束を守ってくれたんだから、私も従う必要がある。

言われたとおりの場所でタクシーを拾い、
運転手さんに渡された薬を飲んだ。

****

「かかるしょちにより、おつのせいめい、せいしんにそんがいがはっせいしたばあいにおいても
 こうはいっさいのせきにんをおわないものとする」

何度か注射を打たれていた。
局部麻酔と向精神薬ということだった。
そのせいなのか、不思議と恐怖は感じなかった。
カメラの前で医療用のパジャマのヒモが解かれたときも、
両脚をMの字に開かれて、恥ずかしいところが晒されたときも、
少し恥ずかしかったけど、抵抗しようとは思えなかった。
そして麻酔の効果で首から下の感覚がどんどん失われていった。

「ほら、トウカちゃんの処女膜。わかる?」

「・・・はい。」

モニターに私の性器が大映しになっている。
薄く生えていたアンダーヘアは数日まえに処置されており、
指で拡げられた中心の薄いところが私の処女膜だと教えられる。
そのまま白衣を着た女の人・・・アヤメさんが、薄いゴム手袋をつけた指先で
私の恥ずかしいところを撫でる。

何の刺激も感触も無かった。
足を閉じるために力を込めることもできないし、
アヤメさんの指先がクリトリスのあたりを摘まんでも、
私のものではない何か別の物体を触っているように見えた。

「下半身に何か感じる?」

「・・・・わかりません・・・」

「麻酔は良く効いてるみたい。
 それじゃ、順番どおりクリトリスから行くわね。」

「・・・・・・はい」

怖いけど、私は承諾の返事をした。

カメラの視界を避けるようにアヤメさんが立ち位置を変える。
薄絹一枚纏わない私の下半身、
その秘部の先端に
特殊な形をしたペンチのような器具があてがわれる。

モニターに私のクリトリスが映り、
包皮をめくる様に2枚の金属の刃が当たる。

そのモニターに説明文が映り。
そして私はそれを焦らないように注意して読み上げた。

「この特別製のニッパーは、
 独自の保持機能と刃先のスライド機構を備えており、
 クリトリスを綺麗に切除する事が可能です。」

自身を壊す器具の説明を自分がする。
それは異常な事だったけれど、それを受け入れるのが契約だった。

私の台詞が終わり、一呼吸置いてアヤメさんがニッパーを握りこむ。
器具の先に備えられた細いワイヤーが私の包皮をめくり上げ、
むき出しにされた陰核を抉る様に刃先がくるりと動く。
ピンク色の突起が、たやすく小さな肉片と化した。
とても敏感な場所のはずなのに、薬のせいでなんの痛みもない。
流れ出る血が脱脂綿で拭かれ、クリームが塗られた。

私のものだったクリトリスがピンセットで抓まれ映し出される。
それを背景に
刃先のスライド機構がモニターに流れていた。



****

「とても変わった契約だけどね、
 私達が約束を守ってから、トウカちゃんにも約束を守ってもらう形になっているの」

その異常な契約は、学校帰りにスーツを着た女性から話しかけられて始まった。
最初は突拍子もない話だと思っていたけど、
その異常がありえるセカイの話なんだっていくつか証拠を見せられて・・・

落ち着いた人気の無い喫茶店で私用に作られた契約書とその内容を教えてもらう。

  -信じられないほどの金額がその契約でもらえること、
  -私が話さなければ家族には一切の情報が伝わらないこと、
  -そして私は行方不明になって、もう家族には会えなくなること。

「正直、普通じゃない事なんだけどね。
 だからこそ沢山お金を出してもいいっていう人がいるのよ。」

 アヤメさんが説明してくれる。
 私を騙そうとしている・・・・のではないと思う・・・

父さんの会社の経営が芳しくないことは私も知っていた。
それでも両親は私達姉妹には優しく、なんの問題も無いって言ってくれていた。
ただ、毎日父さんが遅くまで仕事をして帰宅し、
そしてお母さんとまた長い話をしているのを私は知っていた。

だから・・・

だから・・・私はその契約を受け入れる事にした


****


薄手のゴム手袋をはめたアヤメさんの掌の上で
赤と青の金属製のミミズのようなものが胴を滑らかに伸縮させている。
お薬が処方されていなかったら、気持ち悪いと逃げ惑ったかもしれない。
その先端が私の膣口にあてがわれると、
まるで生き物のように、それは身体の中へと進み始めた。

私はスクリーンに映し出された説明をまたも淡々と話す。

「今、私の膣に侵入しているこの器具は、
 ワーム状の多機能端末です。
 直径は5ミリ程度、体長10センチ弱、
 高度なセンサーと判断力を備え、プログラムに応じた自律行動が可能です。
 単体での稼動時間は15分程度ですが、
 ワイヤレス給電を用いることによって最大3年程度の稼働ができます。
 
 この端末は子宮や膀胱に留置して調教や避妊に利用できる他にも、
 先端部位に振動や放熱などの機能を備えています。

 今回はこのワームを自律機能によって左右の卵巣まで到達させ、
 片側の卵巣のみ加熱させるオペレーションを与えております。」



さっき自分のクリトリスが切り取られたというのに、
何故私は冷静なんだろう?
どんな薬が処方されたんだろう?
体が壊されていくよりも、冷静に説明を読み上げてしまう自分が恐ろしかった。



2匹のワームが自身を伸縮させながら私の中に潜った後、
カメラは上半身を映し出す。
ワームが卵巣に届くまでは時間があり、
乳房用の器具の説明に移るためだった。
首から下の感覚はやはり何も感じないまま。



透明だけれども、物々しい部品で組み立てられた器具が、私の右胸にあてがわれる。
取り付けられたハンドルを回すに従って
ギザギザした2枚のガラスの透き通った刃先が
私のあまり成長していない乳房を根元から挟み込んでいく。


「こちらは軽量強化ガラス製の乳房裂き器になります。
 過去の拷問道具を改良したこの器具は、
 ガラス製なので乳房を裂く経過がよく観察でき、
 挟み込み手法を工夫することで
 乳房のサイズに関らず確実に処理する事が可能です。」


乳房から血が滲み、歪に変形する。
刃先が挟み込む動きから引きちぎる動きに変化し、
痛みではなく、私の肉体の千切れるぶちぶちという音が骨を通して伝わる。
そしてぶつりと白い肉の塊が体の右胸を離れた。

止血用のシートが乳房のあった場所に貼られた。



左の乳房には透明な筒を覆うように充てられ
そこに何枚もの鋭い刃先を持つモーターがセットされた。

「こちらは乳房用のミンチマシンです。
 刃先の回転は一分間に五千回転に達します。」

スイッチを入れるとその刃はかすかな高音を上げて回転し、
それが筒の中をスライドして胸に押し当てられたとき、
左の乳房は一瞬でトマトのように真っ赤になった。

ほんの少し間をおいてモニターに説明用の文章が出る。
「ご覧いただけましたでしょうか。
 この処理に掛かった時間は、実測で0.06秒となりました。」

重さの無くなった左胸にも止血用のシートが貼られ、
血圧や脈拍がチェックされる。
結果を見て、注射が打たれる。
私の両方の乳房はこの数分で永久に失われた。



不思議な気持ちだった。
当たり前ならとっくに泣き叫んで暴れているはずなのに、
不安や恐怖を覚えながらも、それが前面に押し出される事はない。
取り返しの付かないことをしたという後悔と
だからこそ家族が助かるのだという安堵の思考がゆらゆらと頭の中を廻る。


私の前に男性器を模した器具が現れる。
それにはいくつかの節目があり、
節目ごとに細い刃先が斜めに付いている。
モニターに説明文が浮かび、私はそれを読み上げる。

「これは膣用のスクレイパーです。
 スパイクの付いたディルドとは違い、
 膣壁を削ぎ落としていく切除専用のものです。
 拷問・調教等には利用できませんのでご注意下さい。
 反面慎重に扱う事で、内臓へのダメージを抑えることができます。」

器具が専用の台座に据えられ、スイッチと供に回転を始める。
それは禍々しく、節目ごとに回転が反転する仕組みとなっていた。
器具の表面を流れる銀色の筋、これが私の中を削り取っていくのだろう。

私にこれから起こることが判っても抵抗はできない。
首から下は麻酔のせいで動かないのだし、
それを受け入れるのが私の約束なのだし、


陰唇にクリップが付けられて左右に開かれる。
自慰をしたことはあっても、何も受け入れたことの無い私の性器。
幸せな結婚と家庭を望んでいるわけじゃない、家族が助かるならそれでいい。
でも・・・・



ぬるり

器具が私の膣に潜る。
すぐに器具と性器の隙間から赤いものがはみ出し、ボトボトと落ちる。
それは私の女性だった部分、
ただの肉片となって処女膜も何も見分けがつかなかった。
回転する器具が私のさらに奥へ押し当てられ、
下半身は粘土の模型のように削られていく。

ああ、私は・・・私は・・・


(この器具は膣の両脇に伸びるクリトリスの埋没部分までも切除する事が可能です)

モニターに文字が浮かぶけれど、それを読み上げることが出来なかった。
喪失の悲しみと後悔で目が潤み始める。
契約したんだから後戻りなんて最初から出来ないんだ、
ちっぽけな私に提供できるものなんてこれぐらいしかないんだ、
いくら理由をつけても悲しくて、悲しくて、

すすり泣く私を前にしても器具は止まらず、
角度を変えながら何度もお腹の中を往復する。
やがて真っ赤にそまったディルドが私の中から吐き出される。

止血のスプレーがかつて膣だった場所に吹き付けられ、
出血で意識が朦朧とし始めた私に小さい注射が2本ほど打たれる。

カメラがぽっかりと空いた私の下半身の空洞をアップで映す間に
アヤメさんが耳元で小さく、でも鋭く私に告げた。

「喋れないのは契約違反になっちゃうわよ。
 でもがんばってくれてたから、 
 最後のセリフをちゃんと読み上げてくれれば、
 契約履行にしてあげる。いい?」

目元の涙が拭き取られる。
もう私に出来るのはそれしかないんだって覚悟を決める。
私は小さく頷いて返事をした。



「それでは最後に、先ほどのワームの状態をご覧ください」

アヤメさんが私のお臍の下に銀色の刃物・・・メスを滑らせる。
流れるような手つきで私のお腹を切り開き、
数本の銀色の器具で固定していく。

「これで良しっと」

アヤメさんの小さな独り言が聞こえ、
メスを置いた両手が私のお腹に潜る。

そして・・・
  ずるり、と
私の子宮と卵巣が引き出された。

摘出された私の大事な処が、透明な液体で洗浄される。
薄桃色をした子宮の下部は膣を削る器具によって失われており、
右側の卵巣付近が白く変色していた。

アヤメさんはまるで果物でも扱うように、
私の左の卵巣を手に取る。
そして指先で摘まみながら中心にメスを入れ、
卵管に沿って切り開いていく。
赤い胴体をしたワームが卵巣まで到達しているのが見えた。

右側も鮮やかな手つきでメスが走る。
違うのは卵巣が白く固く変質していること。
青いワームも中心へと達していたのは同じ。

「サイバーワームが正確に両方の卵巣へと到達したのがご覧いただけるでしょうか。
 右の卵巣はワイヤレス給電によって、70度・5分間の過熱を実施し、
 その結果、タンパク質が変質したのがご確認いただけるかと思います。」

私の声は比較的まともに出てくれた。


乳房は失われ、性器も完全に削り取られた。
そして子宮と卵巣が刻まれ、女性としての機能を全て喪失した。
それでも、私は契約を守れたんだ、もう終わってもいいんだと安堵した。

「今回はこれで終了となります。
 ご視聴ありがとうございました。」










****

そのままぼろ雑巾のように放置され、命の火が消えるのだと思っていた。
それで構わなかった。
でも私は・・・

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